浄土宗

新光明寺
静岡県静岡市葵区足久保口組1996-1
新光明寺の仏様

本尊阿弥陀如来坐像
作 松久朋琳・松久宗琳
截金 松久真や
阿弥陀如来は西方極楽浄土の教主
【別名】
無量光仏(アミターバ)無量寿仏(アミターユス)
「無量寿経」によれば、阿弥陀はもともとはインドの王子様であった。世自在王如来という仏の説法に接し出家をし、法蔵菩薩となる。
世自在王如来が法蔵の為に多くの諸仏の国土を現して見せたところ、それらの長短を五劫という長い時間、思惟したのちに四十八の願をかけ仏になることを誓い、修行をして大願を成就した。
法蔵菩薩が仏と成った名が阿弥陀如来。その四十八願のなかでも第十八願は「我が名(念仏)を唱えるものは必ず極楽浄土に生まれる(往生する)」というもので王本願と言われ最も大切な願とされる。

新光明寺別院
本尊阿弥陀如来立像
国指定 重要文化財
浄土宗宝指定
静岡市葵区伝馬町にある新光明寺の本尊として、迦葉館ビルの7階本堂に祀られている阿弥陀如来。
ヒノキ材の割矧造で過去にX線写真を撮影した際に頭部の眼の部分は蛇腹状の押さえ具によって固定されていることや、胸部中央には木製の五輪の塔が籠められていることがわかっている。
本像の頬の張った強さのある顔立ちは快慶作:奈良・西方寺阿弥陀如来立像を想起させるのみならず、衣端を左腕にかけ、肩に紐を表した特徴的な袈裟の着方まで通ずる。一方で、覆肩衣と袈裟とによって構成される胸前の衣縁の形式、すなわち襟の左右二ヵ所に衣のたるみつくる形は、快慶晩年の作風と共通する。
快慶作と断言はできないものの、本像は快慶派の仏師によって、快慶無位時代の作風を強く意識しながら、建暦二年ごろ以降に制作されたと考えられている。
(奈良国立博物館 山口隆介氏)

馬頭観音
(ハヤグリーヴァ)
参道の入り口右手にいらっしゃる仏様。
宿場町伝馬町に祀られていたことで、古くから旅の道中の交通安全を願って祀られていた観音様。
様々な魔障を砕き、日輪の如く衆生を照らし、人々の苦悩を断つともいわれる。
≪ご利益≫ 交通安全
瘡守稲荷荼枳尼天
(カサモリイナリダキニテン)
かさもりさんの愛称で親しまれている神様。
瘡とは、天然痘、できもの、腫れ物、かさぶた、梅毒などのことを言い、その瘡を守るということで、皮膚病、疫病など病気全般にご利益のある神様であると考えられている。
≪ご利益≫ 疫病退散・病気平癒・五穀豊穣


永代供養塔
(阿弥陀如来立像)
伝馬町にある別院の阿弥陀様を写し彫られた永代供養塔の阿弥陀如来。
一歩踏み出したその足は私達衆生を救わんがために踏み出されている姿であり親しみを感じさせるお姿である。
お骨は三十三回忌まで個別に安置後、万霊塔へ合祀されます。